BiS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

BiS『DEAD or A LiME』

変わらず波乱万丈な第三期BiS。カッコ良さ&激しさ全開の初のシングルで世に「意味」を問う

今夏、現行メンバーとしては初のアルバム『Brand-new idol Society』を発表した第三期BiS。とは言え、寸前のメンバーの脱退や初ライブやツアー、そして間に一週間だけ在籍した新メンバー等々、この数カ月間でもその活動は波乱万丈だ。そんな中、この度、初めてのシングルとなる『DEAD or A LiME』が届けられた。シングルと言えば名刺代わり。同シングルはアルバムには収まっていなかった新しいタイプにして、歴代のBiSのイメージでも特に人気が高く根強い「カッコ良さ」や「激しさ」が前面に表れた、グループにとって面目躍如的な楽曲たちとも言える。
短い間ながら紆余曲折を経て、よりメンバー4人の結束も強固になったと語る彼女たち。チャントモンキー、トギ―、イトー・ムセンシティ部、ネオ・トゥリーズの4人に、アルバムリリース時から現在までの短いながらも超濃密だった日々とそのドキュメントの数々を振り返ってもらい、今回のシングルについて詳しく話を訊いた。

■前回の取材がちょうど『Brand-new idol Society』のリリース前のタイミングだったわけですが、その発売日前日にメンバーのマナコ・チー・マナコさんの脱退がありましたね。

チャント 知らされた時はみんなショックでした。「ここまで一緒にやってきたのに、このタイミングで!?」って。

トギ― ショックで泣きながら「辞めないで欲しい!!」って伝えたんですが、結果本人は辞める道を選んでしまって…。自分たちも、「もう4人でやるしかない!!」ってなり。そこからの気持ちの切り替えは否応なしでしたね。それこそ1日ぐらいで。

ネオ もう4日後には初ワンマンを控えていたので、みんなそれどころじゃなくなっちゃって。

トギ― そこから5人の歌割りだったものも急遽4人に振り分けたりやることだらけでした。

イトー ホント、クヨクヨするヒマもなくて。気持ちを切り替えざるを得なかったんです。

■その初ワンマンはいかがでしたか?歴代のBiSが初ワンマンの際に必ず行ってきた狭いライブハウスでみなさんもやられたわけですが?

イトー もちろん緊張もしました。だけどやり終えた際には、「やれて良かった!!」って。脱退を経てのライブだったこともあり、より4人の結束もそこで固くなりましたね。私はようやくそこで、「いよいよBiSが始まったな…」って実感が湧きました。

■ライブ内容はいかがでしたか?いわゆるガチなバンドが演る、ザ・ライブハウスって雰囲気のハコじゃないですか?

イトー もう、気持ちいいぐらいにむさくるしくて。(笑) 逆にグチャグチャになれたんで何も気にせずやれました。

トギ― かなりの至近距離だし。踊っていたらお客さんの顔を間違って蹴っちゃったり。(笑)

イトー 私たちがヘドバンをしたら汗が飛んで研究員に浴びせてしまって。(笑) でも、ちゃんと研究員が曲の中に私たちへのコール等を考えてやってくれていたのは感激でしたね。想像もしていなかったので。とても嬉しかったです。

チャント アルバムの曲たちをお客さんが育ててくれている実感もあったし。

ネオ 自分たちの気持ちもアガってすごくいいライブが出来ました。但し、酸欠状態で何度も意識が飛びそうになったりはしましたが…。

■その後の東名阪のツアーはいかがでしたか?

ネオ 「前回のワンマンの際よりも良いものを魅せないと」というプレッシャーもありました。そんな中、当日に風邪をひいてしまい体調が万全じゃなかったのが心残りで。でも、他のメンバーがその分、フォローして補ってくれて。自分としてもグループでやっている実感を、よりすることが出来ました。

チャント 中でも下北沢がヤバかったですね。特に酸素が薄かった。

トギ― お客さんの熱気と体からの蒸気でスモークのようになって周りが見えないぐらいになっちゃって。

■その後、加入したズズ・デスさんは一週間で脱退してしまいましたね。

イトー 結果一週間限定加入みたいになっちゃいました。実は今回のシングルも一度は5人で録ったんです。だけど、その後脱退したので、急遽、改めて歌割りをし直して4人バージョンとして録り直したんです。

トギ― かわいそうに顔も声もまだ公開していないのに脱退してしまって。ホント赤目の彼女しか世の中には残っていないんです。

イトー こうなったらこの4人だけで充分です。行けるところまでいってやる。そんな気概でいっぱいです。

ネオ この4人の結束は更に固くなったと思います。さっきの私が調子が悪い時も、みんな自分のことだけでも精一杯なはずなのに、キチンと私のこともフォローしてくれて。ホントこの数カ月で一心同体ぐらいの信頼感や絆は強くなっています。

■そんな中、今回いよいよ1stシングル“DEAD or A LiME”がリリースされます。各々むちゃくちゃ勢いのある2曲ですね。

トギ― もう、息継ぎも大変です。畳みかけるような歌たちなので。

イトー これ、どこで息継ぎをすればいいんだ?って、最初は酸欠になりながら練習していました。アルバムの中にも入っていなかった曲調たちですからね。今回、ラップがメインだったりもするんですが、ラップなんて生まれてこの方、一度もしたことがなかったのでかなり大変でした。

チャント でも、攻撃的ですごくカッコいい曲だし、最初のシングルにはピッタリかなと。

イトー “テレフォン”の方は若干WACKっぽいかなって。

チャント アルバムでは私たちの幅や様々なタイプを表現してきましたが、シングルは曲が少ない分、「これが私たちだ!!」「これを聴け!!」って感じじゃないですか。その第一弾がこれだったので、すごく嬉しかったです。

■主にどのようなところが嬉しかったですか?

イトー やはり他のアイドルには無いところでしょう。

トギ― アルバムには入ってなかった曲調でもあるので、私たちの新しい面をまた知ってもらえる部分かな。

■もうこれらはライブでは酸欠どころじゃないんじゃないですか?下手したら失神ものですよ。(笑)

イトー カップリングも含めテンポも相当速いですからね。でも、激しい曲の方が自分たちも激しくパフォーマンスが出来ますから。アルバム以上にBiSっぽさは出せるんじゃないかな。これまでのBiSが称されてきたことって「激しさ」だったり、「カッコ良さ」だったりもしたので。その辺りの本領発揮がいよいよ出せるので、実際のライブがとても楽しみです。あとは、これが発表された時の世の中の衝撃や、これまで聴いてない方々への反応も含めいろいろと楽しみです。

トギ― 全くアイドルっぽくない。それがいい。ライブ映えもかなりするでしょうし。一緒に歌える部分も多々あるので、その辺り一緒に歌ったり、声を出してもらえたらなって。

ネオ 確かに両曲とも掛け合いが入っていますからね。是非ライブではお客さんと一緒に完成させたいです。これからライブの定番曲になりそう。